快傑えみちゃんねる 1998年12月07日 放送回
今週のゲストは異色の顔合わせ。国際派女優の島田楊子、新婚ホヤホヤの大塚寧々、そしてK-1ファイターの佐竹雅昭。高校時代に映画の主役オーディションに合格して芸能界入りした島田。日米合作ドラマ『将軍』ではハリウッドのスタッフのスケールの大きさに圧倒された。日大芸術学部で写真を専攻していた大塚。その写真のとりもつ縁で詩人でパフォーマーでもある三代目魚武・濱田成夫と5月に入籍したばかり。島田も大塚も芸能マスコミには少々アレルギー気味。「火のない所に放火された感じ」と大塚が怒れば、島田は「もう発想の転換しかありませんね」とあきらめ顔。本音は怒りの鉄拳でも振るいたいかもしれないが、実際に鉄拳で対戦相手を撃破しているのが、世紀末覇者の佐竹。じつはアニメや変身ものには目のないオタク青年の一面がある。だから、かつて『仮面ライダー』に出演していた島田との対面には大感激。空手との出会いは高校2年。K-1での激戦の軌跡をVTRで振り返る。さらに防具をつけた大澄賢也を相手に、そのパンチやキックの凄まじい破壊力をスタジオで披露してもらう。
島田はさきごろ名前を陽子から楊子に変えた。「ちょっと飽きてしまったので」。3歳からクラシックバレエを習っていたが、長身すぎて大成しないと言われていた。小学生のころは、首が長いのでろくろ首のアダ名を付けられた。高校卒業直前にドラマ『続・氷点』のオーディションを受けて、1万3千人の中から主役に選ばれた。 『仮面ライダー』にライダーガール役で出演したのは18歳。その後、映画『砂の器』『犬神家の一族』と話題作が続いたが、国際派女優として一躍脚光を浴びたのが日米合作ドラマ『将軍』だった。 ヒロインのマリコ役は当初ジュディ・オングに決まっていたが、歌手活動のスケジュールと合わず、島田にチャンスが巡ってきた。 ハリウッドからスタッフが京都に乗り込んできた。宿泊施設は改装したホテルを丸1年間借りきった。ロケ現場には立派なキッチントレーラーが配備され、スタッフや出演者が一緒になって食事をした。 「しかも毎日ギャラ以外におこづかいまでもらいました」。相手役のリチャード・チェンバレンは2メートル近い大男だったが、草花に話しかけるような繊細な神経の持ち主だった。「監督からOKが出ても撮り直しを要求したことも。演技に勝負を賭けていた感じでしたね」。
東京育ちの大塚も幼いころからバレエを習っていた。大学は大澄賢也と同じ日大芸術学部。専攻は写真学科。「最初はシャッタースピードも絞りもさっぱり理解できなかったので、公園へ行って水飲み場ばかり撮っていました」。週刊誌の表紙モデルに選ばれたのがきっかけで芸能界入りした。今年5月、詩人でパフォーマーでもある三代目魚武・濱田成夫と入籍したばかり。大塚がポートレートを撮影するという雑誌の企画で、モデルとしての濱田に出会って交際が始まった。濱田はパフォーマンスと称して、ニューヨークの壁3キロメートルにわたってペインティングして地元警察に逮捕されたこともある超個性派。えみちゃんが思わず「どうしてそんな人のこと、好きになったん?」と訊ねると「彼とならキチンとした会話ができたから」とさらり。
大塚も島田も芸能マスコミに対してはかなりアレルギー気味。大塚はまことしやかに失踪騒ぎを報じられた。「父親から手厳しく叱られましたけど、全く身に覚えのないこと。火の気のない所を放火されたようなものです」。島田も税金滞納や無免許運転など、ずい分バッシング記事を書かれた。 「引っ越すたびに間取りや家賃を書かれたり。(記者を)人間じゃないと思えることもある。ウサ晴らしされているのかな。もう、発想の転換をするしかないですね」と憤懣やるかたない表情。 しかし女優という仕事柄、なかなか怒りを表に出すわけにいかない。けれど今夜のもう1人のゲスト、佐竹はその怒りこそがエネルギーと言えるかもしれない。
中学生のころは公園などに落ちているエロ本を拾ってきては、学校のロッカーに隠して級友に貸していた。 「佐竹文庫と呼ばれていました」。けっこうツッパっていたが、このままではいけないと3年生の時、生徒会長に立候補して見事当選した。正道会館との出会いは高校2年生。「空手好きの友達が入会案内のチラシを持ってきてくれた。月謝が安くて、しかもキックミットがもらえる特典にひかれて」入門した。石井館長は気さくに声をかけてくれたが、練習は厳しかった。 K-1は倒すか倒されるかの世界。「古傷のまぶたを切るとほとんど何も見えない。試合中は無我夢中。気づいたら控室にいて、勝ったか負けたかも分からなかったことも」。 1年間の休養を経てカムバックした昨年は、体が思うように動かずに、会場からはブーイングの嵐を浴びた。「辛かったが仕方ない。それだけ期待されている証拠。面目ないです」と反省しきり。
とはいえ佐竹のパンチやキックの威力はまさしく超人的。その並外れた破壊力のほどを大澄賢也が実験台となって、スタジオで検証する。 ちなみに空手の世界には、バレリーナとだけは喧嘩するなという格言があるとか。いくら外見は優雅に見えてもバレリーナの身のこなしは侮れないという意味。だから賢也は格好の相手というわけ。全身をしっかり防具で固めた賢也だったが、佐竹の正面キック1発で吹っ飛んでしまった。さっきまで「賢也クンは守るものがないからイイわね」とニヤついていたえみちゃんはビックリ。島田や大塚はあ然とするのみ。改めてK-1ファイターの凄まじさを見せつけてくれた一幕だった。
